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信号

電子に思考を奪われた人々が
動くことなく徘徊
他人に放つ信号に音はなく
痕跡すら留めてはいない
すべての返信には鼓動すら認められないが
それでも人は
電子の中に個性を見出そうとする

東京中に赤信号が点灯した翌朝
私は島へと旅立った
逃げたという人もいたが
最早戦う相手すらいなかった

缶詰の中に人肉を保存し
訪れることの無い未来に
復活させる企てが
電子に神すら見出す企てが
音のない音声で語られる
信者は醜い発狂を継続し
電子を追い求め
自己と他者のあらゆる視線を
消失する

己の破壊の速度すら  感知してはいない